Duplicate Clips クリップの複製 OpenShot の最も有効な武器はクリップの複製、トランジション、マスク。アイテム（クリップやトランジション）を 右クリックして複製を選ぶ。タイムラインにコピーを作る。これにはイン、アウト、エフェクト、キーフレームの設定が 含まれる。

複製機能は特定のシーンをトリムして、そのクリップの複製によく使われる。ふたつの独立したクリップで一つは 音声を、一つは映像をミュートする。これはクリップの音声と映像をすばやく分ける方法。これでビデオをトリムす るときにクリップの音声をオフセットしたり繋いだりできる。これは映画で二人がしゃべるときによく使われる。ひと りの人物がしゃべりながらもう一人の人物のリアクションを映す。

Clip Properties クリップのプロパティ OpenShot のそれぞれのクリップは多くの操作できるプロパティを持つ。しかしタイムラインですべての設定を 変更し表示することは不可能なのでこの画面がある。クリップの長さ、スピード、ボリューム、サイズ、ポジション、 アスペクト比など多くの調整ができる。

クリッププロパティ画面を開く クリッププロパティの画面を開くにはクリップを右クリックして Properties を選ぶ。

変更のプレビュー 新しい設定をプレビューするにはプレイボタンをクリックするか、プレビュースライダをドラッグする。何度も変更と プレビューを繰り返すことになる。 Apply ボタンを押すまではタイムラインの変更は保存されない。

一般タブ

一般タブのプロパティ コンポーネント

　説明

Enable Video 映像の出力 Enable Audio 音声の出力

長さタブ

長さタブにはクリップの始まり、終わり、全体の長さの情報がある。この値を調整してクリップの開始を遅らせたり 早く終わらせたりできる。変更のプレビューにはプレイボタンを使う。リサイズツールを使わずにこれらの値の調 整で試すことができる。 長さタブには次のプロパティがある コンポーネント

　説明

In (seconds)

ビデオの再生を始める秒数（小数)

Out (seconds)

ビデオクリップの終わる秒数(小数)

Length (seconds) インとアウトから計算されたクリップの長さ

スピードタブ

ピードタブには簡易モードと詳細モードがある。簡易モードではプリセット値を使い 16 倍から 1/16 に設定で きる。 Note: スピードタブはビデオファイルにのみ表示される。スピードを変更すると音声は再生されない。 スピードタブには次のプロパティがある コンポーネント

　説明

Speed

ビデオの再生速度

Direction

ビデオクリップの再生方向

Advanced Speed

クリップの再生速度の細かい指定

レイアウトタブ

レイアウトタブには次のプロパティがある コンポーネント 　説明

Key Frame ここで使うキーフレームを指定する クリップには始めと終わりの２つのキーフレームがある Height

クリップの高さ(パーセント)大きい値で長く、小さい値で短くなる クリップ全体ではなく現在の キーフレームに適用される

Width

クリップの幅(パーセント) 大きい値で広く、小さい値で狭くなる クリップ全体ではなく現在の キーフレームに適用される

X

クリップのセンターの X ポジション 大きい値で右、小さい値で左に動く クリップ全体ではなく現 在のキーフレームに適用される

Y

クリップのセンターの Y ポジション 大きい値で下、小さい値で上に動く クリップ全体ではなく現 在のキーフレームに適用される

Alpha

クリップのアルファレベル 100 = 不透明（opaque） 0 = 透明（invisible） クリップ全体で はなく現在のキーフレームに適用される

オーディオタブ

オーディオタブには次のプロパティがある コンポーネント

　説明

Volume

クリップのボリュームレベル 0 = ミュート 100 = 最大

Fade In

ミュートからボリュームレベルへフェードイン

Fade Out

ボリュームレベルからミュートへフェードアウト

Fade(Sec.)

フェードの終わる秒数 値が大きいとフェードが緩やかになる

ビデオタブ

ビデオタブで大きさ、位置、クリップの配置を調整できる。またフェード効果を与えることができる。これはトランジ ションを使うより時には簡単になる。フェードをクリップのプロパティにするとクリップと同時に移動できる。 ビデオタブには次のプロパティがある コンポーネント

　説明

Stretch Full Screen

スクリーンサイズにクリップを拡大(プロジェクトタイプによる)

Maintain Aspect クリップを歪ませない Ratio Horizontal Align クリップの左右の配置 Vertical Align

クリップの上下の配置

Rotate

画像の回転角 どの方向に回すかにより正、負の値が使える

Fade In

クリップを透明からフェードイン

Fade Out

クリップを透明にフェードアウト

Fade (Seconds) フェード時間 値が大きいと緩やかになる

エフェクトタブ

エフェクトタブでクリップにエフェクトを適用したり、適用した複数のエフェクトの管理ができる。エフェクトのプレ ビューにはプレイボタンを使う。エフェクトには多くの設定があるので変更のたびにプレイボタンで確認する。 エフェクトタブは次のプロパティがある コンポーネント

　説明

Effect List

クリップに適用できるエフェクトのリスト クリップは上から下の順番で処理される

Add

クリップに新しいエフェクトを追加

Remove

クリップから選んだエフェクトを削除

Up

選んだエフェクトをリストの上へ

Down

選んだエフェクトをリストの下へ

Effect Settings

選んだクリップの設定(もしあれば)