持続可能な間欠的ファスティング ( SIF ) 12時間以上の「食べない時間」をつくり、それを続ける事を 持続可能な間欠的ファスティング (SIF : Sustainable Intermittent Fasting、シフ)と呼ぶ。 ※ SIFは2017年10月7日に医師水野が提唱

 「SIF」は、ダイエット効果、インスリン抵抗性改善、レプチン(満腹ホルモン)抵抗性改善、 グレリン(飢餓ホルモン)正常化、脳機能を向上(BDNF:脳由来神経栄養因子による)、ミト コンドリア機能改善(長寿)、アンチエイジング・スローエイジング、炎症反応抑制、フリーラジ カル産生抑制、抗癌効果などの可能性がある。IFに糖質オフ・メガビタミンを組み合わせたもの。  インスリン抵抗性とは、細胞(満員電車)の中にインスリン(駅員)が栄養(乗客)を無理矢 理、押し込んでいる状態。食べない事で細胞内の栄養(乗客)が減るため、インスリン(駅員) は楽に栄養(乗客)を入れる事ができる。

3つの? (ハテナ) Q1. 筋肉は分解されないの?  体脂肪率が4%以下になるまでは筋肉は分解されない。

Q2. 飢餓モードにならないの?  アドレナリンや成長ホルモンによって代謝が高まるので飢餓モードにはならない。ただし、体 温が普段より低くなった場合は飢餓モードになっていため、すぐにファスティングを中止する。

Q3. ファスティングは誰でもやっていいの?  妊娠中・授乳中の女性、成長期の子ども、痩せすぎている人は行ってはいけない。薬を服用し ていたり、疾患があったりする場合は、主治医に必ず相談してから行う。

どうやってするの?   ファスティングは連続して行わずに、間欠的に行うことが重要。飢餓モードへの移行を防ぐ。  また、鉄や各種ビタミン・ミネラルの欠乏状態があると、ファスティング時に脂質からエネル ギーが作れず、各種の症状を引き起こす。鉄不足は特に空腹や頭痛などといったエネルギー不足が 問題となるため、日本の女性は鉄・タンパク質の不足を解消してから間欠的ファスティングを行 うべき。食事の内容は蛋白脂質食が推奨される。なお、「酵素ドリンク」は無意味なばかりか、 糖質を含みインスリンを分泌させるため摂らない。 ファスティング成功のコツは、間食を摂らない事。 


SIF

1/2

2017.10.7 改訂

① 12時間ファスティング  一日のうち12時間ファスティングを行い、残り12時間を食事の時間とする。 週に2∼3回から始めていき、慣れたら毎日行うことが可能。

② 16時間ファスティング  いわゆる8時間ダイエットと呼ばれる方法で、毎日行うことが可能。12時間ファスティングに 慣れたら、やはり週2∼3回から16時間ファスティングを取り入れる。慣れたら毎日行える。

③ 24時間ファスティング  1日に1回だけ食事の時間を設ける。ファスティング時間は24時間。毎日行うことも可能。

④ 48時間ファスティング  ファスティング時間は48時間。これは連続して行わず、上記③を組み合わせて行う。

何も飲食しないの? 下記のものは摂取OK。間欠的ファスティングで最も重要なことは、インスリンの分泌を抑える 事。つまり、インスリンを分泌させない食品はファスティング中でも摂って良い。

<< 積極的に摂るもの >> ・水と塩  ファスティング初期にはインスリンが減るために、水分と塩分が尿中に排出される。水分と塩分 を多めに摂って脱水と低ナトリウム血症を防ぐ。尿の色が濃い場合は、脱水の傾向がある。塩分 は、ミネラルを多く含む「ぬちまーす」や「雪塩」などが良い。

・ビタミン・ミネラル  ファスティング中もミネラルは失われ、ビタミンも代謝によって消費され続ける。このため、ファ スティング中にも両者の摂取を続ける。ただし、消費は少ないため、摂取も少なめでも良い。

<< 摂っても良いもの >> ・お茶:紅茶、ウーロン茶、緑茶、ハーブティなど。 ・コーヒー:少量のミルクや生クリームは良い。クリームはトランス脂肪酸を含まないものを。 ・ボーンブロス:牛、豚、鶏の骨から煮出したスープ。豚骨スープ、鶏ガラスープのイメージ。 ・シナモン ・純粋な脂肪酸(ココナッツオイル・MCTオイル、魚油等)(生クリームは糖質を含むためNG) ※体脂肪を減らしたい場合はバターは控える。逆に痩せ気味の方はバターなどの脂質は必須。

SIF

2/2

2017.10.7 改訂

SIF-2017-1008.pdf

Page 1 of 2. 持続可能な間欠的ファスティング ( SIF ). 12時間以上の「食べない時間」をつくり、それを続ける事を. 持続可能な間欠的ファスティング. (SIF : Sustainable Intermittent Fasting、シフ)と呼ぶ。 「SIF」は、ダイエット効果、インスリン抵抗性改善、レプチン(満腹ホルモン)抵抗性改善、. グレリン(飢餓ホルモン)正常化、脳機能を向上(BDNF:脳 ...

174KB Sizes 3 Downloads 121 Views

Recommend Documents

No documents