日本リハビリテーション栄養研究会

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Japanese Association of Rehabilitation Nutrition

NewsLetter

Vol.

編集長より: 2014年12月13日、名古屋で行なわれました世話人会にてニューズレター編集長を拝命いたしました。より多くの方々にリハ栄養 を，また研究会の活動を知って頂きたいという願いを込め、編集委員会の皆様と、なにより研究会会員の皆様のお力で以って、よりよい紙面 作りに励んで行こうと存じます。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。 豊田 義貞

第4回 日本リハ栄養研究会学術集会 ハイライト

研究会の年次集会である第4回学術集会が2014年12月

ポスターセッション

2014.12.13 名古屋市

教育講演は「リハ栄養 の基礎知識」、「栄養評価 と血液データの見方」、「栄 養状態に合わせたリハの 実際」、「癌患者の口腔ケ ア」、「輸液と栄養」という5 つのテーマがあった。

13日に名古屋市のウィンク愛知で開催された。 メイン会場の様子

ポスター発表や口演も多数企画され、活発な討議が交わ された。荒金英樹医師と高畠英昭医師により並列で行われ たランチョンセミナーも極めて盛況であった。 関係者の集合写真

ワークショップ① 「リハ栄養と食支援について」

ワークショップが2つ、「リハ栄養と食支援について」と「多 職種・地域での食支援」のテーマで、シンポジウムは「筋肉 から考える食支援」というテーマでそれぞれ行われた。いず れも多職種でのフロアを巻き込んだ活発な討論が交わされ、 熱気にあふれたプログラムとなった。

今月の気になる論文 Wakabayashi H, Sakuma K. Rehabilitation nutrition for sarcopenia with disability: a combination of both rehabilitation and nutrition care management. J Cachexia Sarcopenia Muscle, 5(4); 269-277, 2014.

私が執筆した論文で大変恐縮ですが、障害をともなうサルコ ペニアに対するリハ栄養のレビュー論文です。リハ栄養の考え 方を明記した最初の英語論文ですので、現時点では最も重要 なリハ栄養の論文であると考えます。脳卒中、大腿骨近位部 骨折、廃用症候群、サルコペニアの摂食嚥下障害に対するリ ハ栄養のレビューを行っています。リハ領域の研究では栄養や サルコペニアに対する関心がとても低いですが、日本では2010 年以降、栄養やサルコペニアの論文が徐々に増えていることを 表で示しています。2011年には日本リハ栄養研究会が設立さ れて、第3回日本リハ栄養研究会学術集会では629人の参加 があったことも紹介しています。下記ホームページで全文読め ますので、多くの方に読んでいただけると嬉しいです。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/ articles/PMC4248414/ 若林秀隆

学術集会の大会長を務めて “円”になって 大会を準備した仲間、発表を通して…“演”じきった方々、“遠 “方からの友人との再会、新たなご”縁“をいただけた 方々、”炎”のような情熱を持つ医療人とのつながり、学術 集会後の“宴”でのリハと栄養と在宅医療に興味のある 方々との多くの出会いがあり、サブタイトルを～en～にした ことの意義は達成できたと考えます。 裏方の大変さ、 緊張感を体験できたことは、今後の 学会参加に際しての…財産になりました。

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第 回(次回)学術集会 当番世話人より

開会した。学術集会のテーマは「リハビリテーション栄養と食 支援～多職種で地域へ」。開会式に続く会長講演では、若林 秀隆先生より研究会の現状と今後の展望が述べられた。

所長による「がんと栄養」と、たけうちファミリークリニックの武 内有城医師による「在宅での切れ目のない診療と食支援」で あった。両講師とも専門領域のカッティングエッジであり、いず れも貴重な講演であった。

名古屋大会

東海支部代表 坂元隆一

当番世話人の坂元隆一先生(静岡市立清水病院)の挨拶で

特別講演は2つあり、国立がん研究センターの中釜斎研究

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第 回学術集会 当番世話人より

第５回学術集会では 「食べる権利を支える」 をテーマに、 参加者は626名を数え、あらためてインパクトのある研究会 に成長したことを印象づけた(会員365名・非会員255名・学生6 名）。当日参加が200人を大きく超えたことは 運営スタッフにとって嬉しいサプライズであった。 次回の広島大会が待ち遠しいですね。 吉村芳弘

特別講演に東口髙志先生（藤田保健衛生大学医学部外 科・緩和医療学講座教授）、小山珠美先生（NPO法人口か ら食べる幸せを守る会理事長）、里田隆博先生（広島大学 大口腔健康科学講座教授）をお迎えし、活発に議論して参 りたいと思います。世界遺産となった日本三景のひとつ安 芸の宮島、原爆ドームの地、広島で、皆さんの 積極的な参加をお待ちしております。 とき 2015年11月28日（土） 中国支部代表 助金 淳

支部会より 東海支部

研修会情報

昨年12月に名古屋にて開催された第4回日本リハビリテー

【リハ栄養フォーラム2015】

ション栄養研究会学術集会は東海支部が担当しました。無事 に終了することができましたのは、ひとえに皆様方のご支援と ご協力の賜物と心より感謝しております。

東海支部は、愛知・岐阜・三重・静岡の４県から成ります。 昨年度は各県毎に1回のミニセミナーと合宿形式の支部セミ ナーを行い、自分のできることを考えるというワークショップの ヒントをいただいて、学術集会の準備を進めてきました。東海 支部には学術集会の演者が急性期から在宅まで多職種揃っ ています。支部セミナーはグループワーク中心で、それぞれ のシーンで活躍する他職種の話をじっくり聴くこと ができるよい機会です。今年も7月にたくさんの 方にお会いできることを楽しみにしております。 園田明子

書籍紹介 認知症のリハビリテーション栄養 若林秀隆 編著 医歯薬出版 2015年1月発売 総頁数：200頁

リハビリテーション栄養関連の８冊目の 本です。冒頭で若林会長が述べられている とおり、過去７冊では認知症のリハビリテー ション栄養についてはあまり言及されており ませんでした。エビデンスが少ない状況と述 べられた上で、敢えて認知症を主題に取り 上げた挑戦的な書籍と言えましょうか。

第１章および第３章では、「認知症」を基本から最近の話題まで、広く

・Ｈ27.5/23（土）金沢：北國新聞会館 ・Ｈ27.5/24（日）大阪：毎日新聞大阪本社ビル ・Ｈ27.7/ 4（土）山形：山形国際交流プラザ ・Ｈ27.8/ 1（土）博多：エルガーラホール ・Ｈ27.8/ 8（土）東京：あいおいニッセイ同和損保新宿ホール ・Ｈ27.8月22日（土）岡山：岡山コンベンションセンター ・Ｈ27.8/29（土）名古屋：ウインクあいち大ホール（１日開催） リハ栄養の初学者の方、すでに実践に携わっておられる方など、 会員・非会員を問わずどなたにでも参加頂けます

【リハ栄養実践講座】 ・Ｈ27.9/27（日）大阪：マイドーム大阪 ・Ｈ27.11/14（土）東京：大崎ブライトコアホール（仮） ・Ｈ27.12/13（日）福岡：アクロス福岡 リハ栄養をどう実践するか、悩んでいませんか？ リハ栄養総論、サルコペニアと嚥下障害の最新知見とともに、急 性期・回復期での実践例を提示します。会員・非会員問わず、全 職種参加可能です

【第2回リハ栄養研究デザイン学習会】 ・H27年7月18日（土）～20日（月・祝日）：品川 日々の業務で生じた疑問や問題から、それを解決するための臨 床研究デザインの基礎を習得し，作成したプロトコールを参加者 および豪華講師陣（大村先生・若林先生・藤本先生・吉田先生・ア イリサーチ塚田社長）と共有し、双方向性の学びの場を用意して います。 ※参加条件あり (会員限定です) 詳細は日本リハ栄養研究会グループのみで告知します 申し込みは2月14日までです。 金久弥生

そして詳細に理解することができるでしょう。第２章は繰り返し何度も読 みたい本書の中核です。認知症とリハ栄養を様々な角度から捉え、現 在推奨できることと未確立なことが的確に述べられています。第４章で は、リハビリテーション栄養を念頭においたケアを先駆的に行い、ADL 念すべきニューズレター創刊号を発刊いたしました。今後も および認知機能の改善・維持に向かった症例、表情が豊になった症例 年6回程度の発刊を予定しています。 が報告されています。高齢化社会で避けて通れない リハ栄養の啓蒙や研究会の告知などに少し 認知症に挑み、現時点での方向性を示した本書籍、 でも貢献できればと考えています。紙面に対する ぜひ一度お手にとって御覧ください。 長谷川聰 吉村芳弘 皆様のご意見をお待ちしております。

編集後記

記

日本リハビリテーション栄養研究会 広報委員会 編 日本リハビリテーション栄養研究会 https://sites.google.com/site/rehabnutrition/ 広報委員会編